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俺に覆いかぶさると、彼は腰を揺さぶり始める。とても長いストロークで。
「んっ……、はーっ、はあ……」
「まだ感じてる。今日だけで何回目だったかしら」
「やっ、もぉ……、ご、めん、な……あっ!」
「いやらしい身体」
「はーっ、あ、あっ!」
「普段は真面目ぶってるくせに、ベッドの上ではこんなに乱れてね」
「ん、ふぁあああっ、……っん!」
「たまんない」
「――ぅぐッ!」
その瞬間、一気に叩きつけられ奥にぶつかった。他の臓器にまで振動が伝わるほどの衝撃。
途端、猛烈な吐き気が込み上げてきたが、ケティの手が邪魔をする。
「ああ、ほらココ。凄く感じるみたい」
俺の身体を知り尽くしている彼は、分かり切ったように壁際を刺激する。
言葉につられるかのように背中はゾクゾクしてしまう。
「ひっ、ふぁああ……!」
涙と唾液でべたべたになったケティの手は滑り、首を振ると簡単に離れていった。
だが、そうしたところで待っているのはさらなる地獄である。
「やあああっ、そこ、だあ、あっ! やっ!」
「あーあ、いつ聞いてもホント凄い声。でもね、これからもっと凄くなるの」
彼は両手で俺の腰を掴むと、むさぼるように突き上げてくる。
「ひっ! や、……やだっ、もぉ、イキたく、な……!」
「早く拓海にも聞かせてあげて。ほらっ、ほら!」
「……も、ぉ……許しっ! ひっ、やぁああ、あっ!」
高ぶる熱に全身がビクビクと震えたとき、
「――ッ!」
立ち尽くしていた兄が、覚悟を決めたように顔を上げ、動き出した。
「ふふっ」
するとケティは息をもらして微笑み、あっさりと腰を引いて逃げていった。
中途半端に高ぶった身体は投げ捨てられ、シーツにぶつかった衝撃だけで無惨にも果ててしまう。
「……はっ、あ……」
今夜、何回目の絶頂だろう。達しすぎたそこからは、さらさらとした透明な液体が流れただけだった。
疲労は限界をとうに超えており、俺は横倒れのまま動けなくなる。
兄は無言のまま、ケティに立ち向かっていた。
「――くっ!」
彼を睨みつけ、乱暴な手つきで肩を掴む。肌に爪が食い込み、肉を歪めてしまうほど、強く。
それでもケティは平然としていた。まるでキスを迫るかのように兄の鼻先に近づき、
「何? アンタもまざりたかった?」
と、薄ら笑った。
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