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朝_2にしおりをはさみました!
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朝_2
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「そんなにしがみつかれると、このまま手を出しそうなんだが、今日休む気があるか?」
上から笑いながら問われる。
さっきまで怒っていた声とは別人みたいだ。見上げると優しい瞳。
慌てて首を横に振る。
「一度部屋に帰ろうと思います」
この言い方ならきっと刺激しないはずだけど。
「わかった。愁がいつも出る時間に車で待ってる。昨日通ったから駐車場の場所わかるよな」
??
「まさか、電車乗るつもりでいたのか?お前、少しは身の安全を考えろ。俺は自分の物を他人に触らせる趣味はないんだ。遅刻したくなかったら時間通りにこいよ」
「え、でも。」
口を挟もうとすると、咎めるように眉をよせて額があわされた。
「でもじゃない。約束できないならこのまま抱き潰す」
そう言って、唇をついばまれる。2度、3度と繰り返されて、呆然としていた自分の体がピクリと反応するのがわかった。
「や、約束します。送ってもらいますからっ。」
くすくす笑う声がして、からかわれたんだと気付く。
赤くなっていそうな顔を俯かせたまま毛布から抜け出ようとしていた僕の肩をつかんで顔を上げさせるとその笑顔のまま
「ほら、俺を見て。飼い主は俺だ。間違えるなよ」
強烈な一言と一緒に唇に噛みつくみたいに舐められた。
背筋をぴりぴりと電気が走る。
昨夜あんなにしたのにこの下半身はどうなっているの。
立ち上がりそうになっている中心を必死に押さえて体を離す。
こんな反応、自分でもおかしいと思う。
やっとの思いで体を離して服を手にとると後ろから首筋を、背中を何カ所かつつかれる。
不審に思って振り返るとソファーから起きあがってにやにやした優也さんが
「着替え、気をつけろよ。外で脱げないようにしてあるから」
そう言って、振り返った僕の首もとから胸、わき腹とつつく。その指先をなんとなく見ると、ぎょっとする程赤い痕がついていた。
赤い花のような。見える範囲だけでかなりある。太ももにも続いていて、何も知らずに見たら何の病気かと疑う程だ。
それを見たら、昨夜の吐息がかかった瞬間を思い出してはずかしくなる。
なんかやっぱり体がおかしい。中心に熱がこもる。
隠すように背中を向けると唇で背骨をついばまれ、肩甲骨をなめられて身をよじった。
「やめっ」
「きれいだ。お前は本当に綺麗な体をしているな」
ずるい、その声。力が抜ける。膝が抜けないように必死だというのに。
肩甲骨から肩を舐め上げ、僕を後ろから抱きすくめて首もとに顔を埋める。
「優也さんっ。んあっ」
冗談じゃなくて本当に会社に行けなくなってしまう。
「待ってください。これ以上はっ」
できる限りでささやかな抵抗を示してみる。
「これ以上は?おあずけか?」
笑いを含んだ声でそう言われて、うなずく。
「それはどうするんだ」
言われて気付く。完全に立ち上がってしまっているそれの存在を。
後ろから長い指でつかまれて擦られる。
自分で自分が信じられない。
こんなに性欲が旺盛だったなんて、どうにかなってしまったんだろうか。
「や、だ。無理です。やめて。」
「何が無理だ。こんなになっているのを放置しておくほど俺は鬼じゃない。それに、お前だけじゃない」
背中に、どくんどくんと脈打って立ち上がっているものを押し当てられる。
のどで息がつまってひゅっと音が出ると喉に噛みつかれる。そのまま向き合わされる形になって下唇をかじられた。条件反射のように口を開くと、差し込んできた舌が上顎を舐める。口の中に与えられた刺激は、どう繋がっているのか下半身を直撃した。
膝が体を支える事を放棄して床にがくん、とついて膝立ちの状態のまま、のしかかってくる唇を受け止める。
「うっふぅんっ…」
たまらずに自分から舌を絡める。この熱、この体温。どうしてこんなに欲しくなってしまうんだろう。
この状況ではお酒のせいにもできない。昨夜から、僕の体はおかしくなってしまった。
「つめたっ」
優也さんが僕の後孔に何か塗りつけている。
「昨日、無理したから寝る前にも一度塗った傷薬だ。覚えているか?」
全く覚えていません。
そんな恥ずかしい事までしてもらったのか。
「あっ、はあっ」
その薬を塗り込めるように入り口を指でぐりぐりしてから、ゆっくり人差し指が中に入ってきた。滑りがよくなっていて、するりと入ってしまう。
「愁、力抜いて。痛くしないから」
「そ、んな事言われてもっ、ううっん…」
同時に胸の突起も吸われて、体が仰け反る。
倒れ込むのが怖くて息を吐いて腕を優也さんの首に巻き付け、体を預ける。
「上手だ。愁の気持ちいいとこ、触ってやるからじっとして」
指が2本になって先へすすむ。
「やああっ、ああっ。それ、やだっ。やっぁぁ」
長い指は一晩じっくり慣らされた体の一番敏感な場所をあっという間に見つけだした。
ぐいっと指を折り曲げるとそこを繰り返し撫で回す。
塗り薬が体内で溶けてくちゅくちゅと音をたてるのが聞こえる。強く刺激をしては反応を見るような視線に耐えられなくて顔ごと視線をそらす。
それを許さないように顎をつかまれ強引に向き合わされ、一瞬で組み敷かれる。
「俺のことだけ見てればいい」
体に割って入ってくる高温。喉から声にならない息が漏れる。
自分の内側が、入ってきたものに纏わりつくのを感じる。それは不快な感覚ではなくて当然の事のように思えた。少しずつ侵入してくる熱に自分が少しずつ溶かされてなくなっていく感じ。
「ああっ。ゆ、うや、さんっ」
視界がぼやけると思ったら、目の端から涙がこぼれていて優也さんの唇に吸い込まれた。
綺麗な顔に涙腺まで刺激されているのかと思ったら、やっぱり体のどこかが壊れてしまったとしか考えられなくて。
「ずいぶん余裕だな。何考えてる。」
膝の後ろから足を高く持ち上げて更に奥へと進めながら強く穿たれる
「やっ、ああっ。優也さんの、こ、と。きれいだなって」
考えていたのが自分の事で安心したのか、余裕を持つかのように入り口ギリギリまで自身を引く。その動きが僕を不安にさせる。このまま引き抜かれたら、きっと耐えられない。
「やだっ。もっと、」
首にしがみついて呟くようにせがむ。
「愁、お前を触ってるのは誰?ちゃんと見て」
「ゆ、うやさん。」
顔を合わせてそう言うと、少しだけ中に入ってくる。
もどかしくて息が切れそう。もっと奥にほしいのに、入り口を弄ぶようにグルグルとかき回して進んでこない。その動作に焦れて腰が浮いてしまう。
「お前は誰の物?」
ああ、それを言わないといれてもらえないのか。
ためらう余裕もない体が勝手に跳ねて、口から言葉が飛び出す。
「優也さんの、僕は、優也さんのものっです。はっああっ。いれて、もっとくださいっ」
ずしんっと体内の隙間が埋められる。その感覚だけで体の意識を飛ばしてしまいそうになる。浅ましくねだる自分の声さえ遠くから聞こえるような気がする。昨夜からの事を考えると、もう出ないと思うのに体の熱は放出されたがってる。
「やっ、こわいっ」
強く揺すられた体はもう限界が近づいていて、バラバラになってしまいそうになって不安な気持ちが口からこぼれる。
「こわくない。俺がここに、お前の中にいるから。一緒にいこう」
2人の間で蜜を流し続けるそこを優しく握って、腰を打ち付ける速度にあわせて擦りあげてくれる。弱く、強く。
後ろからも前からも溢れる水音がいやらしく耳に入って限界だった。
「だめっ。ああっ。いっちゃいます。」
「愁、いく時には、俺の名前をよんで。呼ぶまでいかせてやらない。」
根本をキツく握り込んで高みに意識がいきかけた僕を呼び戻す。
「ほら、これじゃあ苦しいな。呼んで俺にどうして欲しいか言うんだ。」
尿道に爪をたてられて、喉がなる。同時に後ろがしまって、優也さんの形がくっきりわかる。登り詰めたくて、苦しくて、ゆるゆる首をふる。
「ゆうやさ、ん、お願いっ、します。いかせて、いかせてくださいっ」
にっこり微笑んだ優也さんはその手を動かして
「いい子だ。」
苦しそうにそう言いながら、穿つペースが上がった。体の奥に突き立てるように強い力で、確実にいいところに当てるように揺さぶる。
きもちいいっ。そう言えたかどうかわからないけど、体がバラバラになる前に優也さんにしがみついて、その体温を取りこぼすまいと唇まで奪った。
「もうっ、いく、いっちゃうっ」
唇をあわせたまま体を震わせる。真っ白い光の中に意識を投げ出す。
自分のものが破裂したと思ったのと同時に、熱い飛沫が胸元に飛んできたのがわかった。
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