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18歳以上ですか?
24にしおりをはさみました!
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24
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畳み掛けるように吐いた言葉が、拓海を傷付けた。
自分を守るのに必死で、気付かなかった。
いや、本当は気付きたくなくて、拓海を見ようとしなかっただけなのかもしれない。
拓海はモテるし、いつも違う女の子を連れている。
全てを把握している訳ではないが、俺の見る限り、特定の誰かといつも一緒にいるという事はない。
長続きしない理由。
それは、拓海が遊びで付き合っているからなのか、その都度本気になるのに冷めるのが早いからなのかは分からない。
そんな拓海の相手は俺には無理だ。
たとえ今、拓海が俺にマジで欲情してたとしても、それはいつまで続く?
明日かもしれないし、明後日かもしれない。
俺が拓海を受け入れたところで、そんな恐怖にいつも苛まれるのは嫌だ。
もしすぐに切り捨てられたら……
俺は今までのように、何もなかったように拓海と友達付き合いするなんて、きっと出来ない。
一時の感情や劣情のせいで拓海と疎遠になるなんて嫌だ。
だったら、拓海が泣こうが喚こうが、このまま拓海を拒絶すればいい。
涙する拓海に、手を伸ばしそうになるのを必死で耐えた。
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