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It's too good to be true…3にしおりをはさみました!
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It's too good to be true…3
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統計データを元に北山さんが来る日を割り出した俺は、来る土曜日、図書館で彼が来るのを待ち構えていた。
多分、昼過ぎに現れるのは分かってる。
時計を見ると今が丁度正午。
もう少しでやってくるに違いない。
これで来なかったら、どうしよ。
なんて考えていたらそのあとすぐに北山さんは現れた。
今日も上から下まで隙のない出で立ちで、その遠目からでも分かるくらいのかっこよさに俺は柄にもなく手に汗をかいていた。
緊張……してる?
俺が?
どうして?
自問自答したけど答えは出なくて、俺はよくわからないまま北山さんの向かう先に着いていった。
北山さんの行く先は、いつも決まって文芸。
しかも皆月ユキの本だけを借りていく。
今日も昨年に出版され、ドラマ化もした『トランス・ハート』を借りようとしていた。
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