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猶予4にしおりをはさみました!
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猶予4
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いつもみたいにだらだら喋りながら
家まで送ってくれて
なんてゆーかさー
ゆうは、ほんとに男前なのね
何か、この余裕?大人な雰囲気?
俺が女の子だったら
きゅんきゅんしっぱなしだと思うよ。
男でもきゅんきゅんするもん。
そもそも、たぶん、ゲイじゃ、ないし、
俺と出会って、そう、しちゃった?
おれ、2週間したら、死ぬよ?
事故にあって、死ぬの
そしたら、ゆう、どうする?
すぐに彼女できちゃう?
俺のこと、忘れちゃう?
指輪、捨てちゃう?
....やばい、泣きそう
横には、ゆう
家までもうちょっと。
耐えろ、耐えろ俺
もうちょっと、もうちょっと。
着いた!早く家の中に!1人に!
なんて思いながら
じゃあ!また明日!
って明るく言ってやろうと
口を開いたその瞬間。
「かな」
不意にゆうが俺を呼ぶ
頭の後ろをぐっと引き寄せられる。
俺の目の前は影で。
それは大好きなゆうの顔で。
ちゅ、ちゅ、
「え」と開きかけた口は
ゆうの舌に塞がれて
「―――んんんっ?!ん、ちょ、ゆう?!」
離れた唇をわけもわからず見つめると
「ん?まだする?」
なんて悪戯に微笑まれて。
「え、いや、な、なに、なんで、いま」
びっくりと、俺にしてみれば久々のゆうとのキスと、滅多に呼ばない名前を呼ばれて嬉しかったのと、さっきまで泣きそうだったのが合わさって
「えっ、なに、お前なんで泣いてんの、外でされんのそんな嫌だった? ちょ、何か言えよ、おい、」
珍しく困ったように話すゆうに何も返せずただぐすぐすと泣いてる俺。
たぶんゆうは照れる俺をからかう予定だったんだろうに。泣いちゃったよ、俺。
ふわっと抱きしめられ
大きな手のひらでぽんぽんとなだめられる
俺ね、これほんと好きなの。
だんだん落ち着いてきて泣き止んで
色々含めて、恥ずかしくなった。
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