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逃走にしおりをはさみました!
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逃走
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誰にも聞かれなかった。
いや、1人だけ聞こえていた。
「……ごめんね。
辛かったよね。
あたしが真希の事しか見なかったから…。
真希がいなくなってから貴方の学校の行事には一度も行かなかったものね。。。
寂しかったよね…悲しかったよね…ずっとお家で一人っきりで待ってたんだよね。
あたし達は外食しても貴方にはちゃんとご飯あげて無かったから苦しかったわよね…
本当は気づいていたの…
毎日毎日貴方が部屋にこもって声を殺して泣いているのも、真希の事呼んでいるのも、、、
気づいていないふりしてごめんなさいね…
本当はずっとこうして抱きしめたかった…でも罪悪感と貴方への嫉妬でできなかった。。。
ごめん、ごめんね。」
「…………今さら遅いし。急に何言われても、許さないから。」
「……素直じゃないな。本当は嬉しいくせに。。。」
「そうそっ!龍雅の言うとーりだぜ?」
「甘えるのも大事な事だ。」
「…………っ!もう知らないっ」
「あっおい!」
「……………………逝ってしもうたか」
『うるさい。字が違う。』
「…………扱いが雑になってくねぇ。」
「…………そうだねぇ。」
「「さっ!追いかけておいで!」」
「はぁっ?ちょっ…!」
そうして肩を押しだされあいつを捜しに行く事になった。
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