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夜と朝 08にしおりをはさみました!
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夜と朝 08
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今日の芦川さんは、ことを終えても意識を失わなかった。
初めてはともかくやっぱ昨日は酷かったよなぁ…と改めて反省。
「…抜きますよ」
「あっ待って……んっ」
なんですかと聞く前に、芦川さんは腕を伸ばして結合部を指でなぞっていた。
俺の形にぴっちり拡がり飲み込んでいる、そこ。
「凄いな……ほんとに入っちゃってる」
「今更すかぁ~?」
「ふふ。……っ…」
綺麗な薄茶の瞳から、ぼろりと涙が落ちた。
あ、この感じ。知ってる。
「和真ぐん…幸せ…。好き……ひっぐ…」
「……俺もですよ」
俺の背中に腕を回して芦川さんは泣いていた。
金髪を優しく撫でているとこっちまで涙腺が熱くなる。
俺って芦川さんとセックスするたび泣いてるなと思いつつ、今回もそうなりそうだ。
やっぱり人は、幸せだと泣く。
瞳に涙が溜まるのが分かって、一回だけまばたきをする。
ぽたっ、と、涙が芦川さんの肩に落ちた。
===
「ホントにいいんですか」
「ふふ、大丈夫。ありがと
あの後芦川さんは、俺が中出ししたものを最低限くらいしか掻き出させてくれなかった。
えーそのー…とっときたい、らしい…。
ベッドに移動して、月明かりだけが差し込む寝室で事後を過ごす。
芦川さんがまだ起きてるのがとても新鮮だ。
俺はもう食ったしヤったしで眠くてしゃーない。
「てか腰がねー、あんまし痛くないんだ。なんで?」
「んー……ラスト意外、ずこばこ身体当てないよーにして…。奥だけやったからあ……」
「そっか…優しいね和真くん」
あー今恥ずかしいこと言わされたなちくしょー…。
もぞもぞ身体動かして、芦川さんの細い指に自分の指を絡めて握った。
へへ、恋人繋ぎだ。
すると芦川さんが俺を抱き締めてきたから、俺はその首筋に顔を埋める。
んー、良い匂い……。
「おやすみ、和真くん」
「……やすみ…さい」
ぼんやり薄れていく意識。
眠くて暖かくて気持ちいい。
今なら呼べるかな。なんだっけ。ああそうだ。
「…朔良……さん……」
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