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君の話を聴こうか、[プレイ]にしおりをはさみました!
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君の話を聴こうか、[プレイ]
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僕達と加賀京平の、真琴の身体と気持ちを求めての綱引きが始まった。2対1、人数から言えば僕らは有利だし、付き合いの長さを見ても僕らに分はある。なのに…、
ね、ヤッてる時に真琴が顔を隠すのはなんでだろ。
紅葉が言った。それは、初めて真琴を2人で抱いた時からずっとだ。僕達は兄弟である事を、その関係をたてに、キスを慣らした時と同様に真琴の気持ちをがんじがらめにして身体を奪った。
いけない事は分かっている。そんなんじゃ、きっと真琴は僕達を好きになってはくれないだろう。でも、如何したら良かったのか…。どんなに好きだと告げても、真琴は、僕達を兄弟としてしか見ていない。何度身体を繋いでも、心の中には別々の想いがありすれ違う。
僕は溜め息を吐いて、紅葉へ答えた。
それさ、僕も気になってた。感じ始めると隠すんだ。最初は恥ずかしいからかと思ってたけど、きっと違う。
ねえ、…その時の顔を見られないように、いや、見せられない事情があるのかな。
加賀に何か言われたとか?
きっとそう。
ふうん…隠されると見たくなるよね。
確かにね。
僕達は顔を見合わせて頷く。早速、大手通販サイトにグッズを注文した。目隠しとソフトな素材の手首を拘束するリストバンドのセット。ちなみに紫色。真琴の肌は白いから、きっと似合うと思うんだ。
兄ちゃん、顔を隠すの疲れるでしょ。これ買ってみたんだ。
真琴は首を傾げて目隠しとリストバンドを見た。試しに着けさせてとお願いすると、頷いてベッドに座ったまま大人しくしてる。目隠しをすると不安そうに僕の名前を呼ぶ。
大丈夫、ほらここに居る。
拘束する為に手を取る、真琴の指が僕の手首を握った。楓…、また名前を呟く。不安なのか、真琴は僕の名前をいつもよりも呼んだ。ああ、何かこれいいな。
今日は紅葉が副会長の仕事を引き受けてくれている。明日の放課後は僕が生徒会に出る。こうやって平日は交代で真琴を高校まで迎えに行き、僕らで独占して、加賀の出る幕を無くす。囲い込み作戦を実行した。
拘束を終えて、いつもの様に肌に触れる。しっとりとして手の平に吸い付く、極上の触り心地。
あっ、楓、
兄ちゃん、大丈夫。ここに居るよ。
いつもよりも過敏に反応して身体が震える。サラサラの髪が流れる、耳にかけて、耳朶を舐めた。真琴は耳が弱い、そこを攻めながら下を触ると直ぐに立つ。でも今日は、あまり耳を攻めてもないのに、下着に触れる前から膨らんでる。
今日は早いね、気持ちいい?
楓、楓、
すがる様に呼んでくる。不安とか緊張が、身体に触れる指の感覚を倍増させてるのかも。かわいい。もう、何なんだろ…このかわいさ!
下着を剥ぎ取り、直に揉んで感じさせて真琴の意識を快楽に集中させた、穴を探って良い所を押す。
あっ、あああ、
跳ねる身体。そろそろだな、もう何も考えられないくらいになってる筈。そろりと目隠しを外す。
うわ…、
思わず声が出た。ちょっと待て、真琴…なんでそんなエロい顔してんだ。
熱に浮かされてる瞳が潤んで揺れる、ほんのり染まった頬。唇がぽってりと赤い。っはぁ…と熱い息を吐いた。
加賀の奴、これを隠したかったのか。
気持ちは分かる。もし、僕が加賀よりも先に真琴のこの表情を見てたら…きっと隠したいと思っただろう。独り占めしたいと…紅葉にも渡したくないと…。
でも、もう遅いんだ。僕はきっと初めから道を間違えて進んでしまった。
僕は、愚かだ。
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