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君の話を聴こうか、[キスマニア]にしおりをはさみました!
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君の話を聴こうか、[キスマニア]
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「あ…、いた、…ちょ、待て、」
好き勝手にしろとか思ったけど…、なんか我慢出来ない。出来る気がしない。殴って逃げようかな…いや、ここは僕の家だったな。
「今、険悪な顔してる。」
「当たり…ま、えだ、って」
僕の片足を肩に乗せて腰を進めながら、ははって楽しそうに笑う奴。ほんっと腹立つな。
「ほら、美人が台無し。」
「美人…は、っ…あんた…だろ、」
ああ、この違和感。良く兄ちゃん耐えたな…とか、余計な事を考えてしまう。もう、殴ろ。左の拳をグーにして、アレを挿れてる奴に向けて降り出した。
バシッ、
「ああっ、」
僕は抑えきれなくて、呻き声が出た。グーを見事右手で難なく受け止め、唇の片端を上げた能戸さん。さすがだけど、今ので一気に奥まで侵った。もう、駄目だ。半端ない違和感と鈍痛。
「あーあ、折角ゆっくり優しくしてやってんのに、何してんだ。」
「痛かったんだよ!」
「お前が動くからだ。しかも全然協力的じゃないし、そんなに力入れてたら痛いに決まってんだろ。これでも切れない様に丁寧に解したんだっての。」
「……。」
確かに、めちゃくちゃじっくり指でやられた。ローションもたっぷり入ってるし、切れては無いと思う…多分だけど。
「ほら、もう少しさ俺を受け入れてよ。」
「受け入れる?」
「そうすりゃ、気持ち良くなる。そんなに体全体で拒否してたら、俺一人で頑張ったところでどうにもなんない。これは強姦じゃない。合意の上の、セックスだろ。」
受け入れるとかそんな事、考えた事もなかった。兄ちゃんは、少しは僕を受け入れてくれてた?僕は強姦をしてるつもりはなかった、でも如何だったんだろう。謝っても、許される事ではないけど…。
「楓、余計な事を考えるなよ。今はこっちに集中しろ、気持ち良くなろうぜ。」
「本当、あんた勝手だな。」
能戸さんは、まるで褒め言葉でも聞いたかのように、長い睫毛を伏せ艶やかに微笑む。僕の前髪を顔から退けて搔き上げ、額にキスして来た。こめかみ、頬にも軽く触れ、薔薇色の濡れた唇が唇に柔らかく重なる。
「んっ…っぁ、は、」
「ふ、っ…、ん」
また何度も角度を変えて絡まる舌。それと同時にアレを握られて擦られる。
「ぅ、ん、」
この人、キスマニア?もうジンジンして唇が腫れそうなんだけど。でも、ふと気が付いた。以前の僕は、兄ちゃんを見るたびにキスをしたくなった。髪にも頬にも唇にも。良くキスしてた…。
「楓、動くよ。」
「…なるべく、ゆっくりやって。もう分かってるだろうけど、初めてだから。」
「うん。最初から知ってた。だから優しくしただろ。」
何だよ。…こうやってたらし込んで、いつもヤッてんのか。心の奥、何処かでこのろくでもない男を受け入れるべきか迷ってる。
「あっ、あっ、」
揺す振りに合わせて体が揺れ、いつもとは逆の立場で身体を開かされる。気持ち良くはないけど声は出る。何でか、抑えられない。この違和感を発散したいのか、
「楓、もっと集中しろよ。どこが好き?こことか?」
「ちょ、や、…め、」
アレの先を責められながら、ぐりぐりと中を突かれた。
「ああっ、」
「ふっ、いい表情してる。」
そこからラストまで、もう僕の意識は行為の事で占められ、随分としつこい責めに付き合わされた。初めてだと、正直に言ったのに…言い損だろ。
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