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episode 3にしおりをはさみました!
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episode 3
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もう少しで黒子の通う小学校では学芸会が行われる予定だ。黒子は6年生で最後の年ということで先生も生徒も気合が入っていた。
黒子はそんな事も思ってもいなかったが。しかし、配役を決めるということでくじ引きが行われた。それで
[じゃ、主役は...黒子くんねっ!]
なんと運の悪いことに黒子が配役の主役に抜擢されしまったのだ。
黒子は辞退しようとしたが....
[ダメだよ〜くじ引きで決めるっていたじゃん?]
やはり決定事項らしく黒子が主役をする事になったのだ。やるのはまぁいいが、黒子はいつも影が薄くそれまで認識されないので主役には....と思いつつ主役をするのを了承したのだった。
☆☆☆☆☆☆
次の日から学芸会の練習が始まった。
しかし、その日は朝から強い睡魔に襲われていた。だが、主役ということでもあって渋々学校に向かった。
でも学校にいっても強い睡魔が治らず、
黒子は意識を手放したのだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
気がつくと時計は3時を回っていた。寝過ごしてしまったかと思ったが、なぜか周りにクラスのみんながいるのだ。それも歓声をあげながら、
[すごいじゃん!黒子くん!]
[カッコよかったよ!演技力ありすぎ!]
そんな声が四方八方から聞こえてくるが、そんな事やった記憶がない。ましてやその劇をやっていたであろう時間の記憶がまるっきり無いのだ。それだけ取り除かれたかのように.....
それからというもの黒子の記憶のないことがなぜか身の回りで起きることが多くなった。しかし、その不思議なことが起こるのは条件があるらしいのだ。
いつも体調が悪い時や何か大変な事が起こる日などなど黒子の都合の悪い時はなぜか気がつくとうまくいっているのだ。
それがずっと1年間続いた。
1年間となると黒子は疑い始めた。『自分には違う人格がいるのではないか....と』本で読んだ事があるのだ。多重人格の主人公がその人格をコントロールして物語を進めていくような小説を、最初はまさかと思っていたがここまでくると疑い始めるのだった。
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