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春谷凛。凛sideにしおりをはさみました!
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春谷凛。凛side
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「…………っ…」
これ以上は思い出せない、そう判断した俺は痛む頭を抑えながら目を開ける。
ぼんやりとした景色には誰か、俺じゃない人物が映った。
黒髪に細い体の線が見える。
「…頭が痛いのか?」
そいつは恐らく俺を見つめながら言っているのだろう。
誰だ、こいつ…
「………お前は」
最初はおぼろげだった視界がハッキリと輪郭を捉えてくる。
「…水野…美琴?」
それは俺が薬でやられている時に蹴られる寸前の俺を庇った奴だった。
でも…なんで俺はこいつの名前を知っているんだ…?
俺がこいつと会ったのは一回だけだ。
…………?…
ズキッ
頭を押さえながら周囲を確認する。
何故だか俺は見知らぬ部屋でベッドに寝かされていて、水野も俺と同じベッドで向かい合うように寝ている。
目にかかる位の黒髪に白く細めの体、かっこいいというより綺麗な顔の奴、優等生みたいな水野に今の姿の俺とは関わりが無さそうだ。
だけど…こいつには、忘れちゃいけない…というか大切な、何かが…
…なんだ……?
ズキッ
再び頭が痛む。
(「…泣き止め、僕以外の事で犬に泣かれるのは好きじゃない。僕は、お前の瞳…綺麗だと思うがな…」)
この時…すげー嬉しかったんだ。
今までそんな事言ってくれる人なんていなかったから。
…でも…誰に…いつ…言われたんだ…?
微かな記憶を掘り起こしていると水野は不思議そうな顔で
「僕のことを忘れたのか…?自分からヤってくれって言ったから散々気持ち良くさせてやったのを、覚えていないのか?」
……は?
俺が男とヤる?何だそれ…こいつがもしかして女とか?…いやでも男の制服きてるし…
「…どういうことだ?俺はそんなの知らないっ…」
俺はいきなりそんな事を言われ首を振る。
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