アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
春谷凛。凛sideにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
春谷凛。凛side
-
俺の視界はぼやけて、霞んで、上手く美琴が見えない。
…俺は、泣いているのか。
「……あなた、だったんだ…!」
ただ、心が締め付けるように苦しくて…言葉が溢れるのをやめなくて。
付け焼き刃で覚えた言葉使いは意味をなさなかった。
俺は全てを思い出した。
校舎裏でまた会って、初めて男同士でセックスした。本音をもらした俺に、美琴が言ってくれたこと…
((「僕はお前の目を綺麗だと思うがな」))
当たり前のように紡がれた言葉は俺に衝撃を与えた。
俺を、認めてくれた気がして…
誰にもそんな事言われたことなかった。
女みたいでずっと情けないと思っていた。
誰にも理解されなくて……寂しかった。
………ああ………俺…この人の、事………
…気づいたんだ、この胸の苦しさに。
「…あ、あな、たがっ…好きっ…です…!」
気がつけばそう口にしていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 62