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18歳以上ですか?
ほろ酔いにしおりをはさみました!
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ほろ酔い
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純平君が絶賛しているだけあって、出された料理はどれも美味しかった。
「どうせ純平君が送ってくれるんだろ? 安心して飲めるじゃん」
お喋り上手な店長にそんな風に言われてしまい、俺はいい具合に飲まされてしまった。
「………… 」
「……大丈夫ですか?」
心配そうに覗き込んでくる純平君。いつもこんなんだな。
「俺もそもそもそんなに飲まないんだよ。全く、店長に上手く乗せられて飲んじゃった……」
純平君が送ってくれるからって、なんだか気を良くして軽く酔っ払ってしまった。そんなつもりはなくても、浮かれてるのが丸わかりでちょっと恥ずかしい。
でも、安心してここまで飲んだのも久しぶりかも……
調子に乗って、酔いに任せて横に座る純平君の肩に頭を乗せる。
「……酔ったぁ」
「……?! 」
ビクッとしたかと思ったら、慌てて俺の頭を手で退ける純平君。
「ちょ……ちょっと、本当に大丈夫ですか? 店長! お水! お水ちょうだい!」
……いやいや、そんなに慌てて押し退けなくてもいいじゃんか。ここは冗談として笑うとこじゃね? 男同士なんだし。
「ははは、そんなに嫌がらなくてもいいでしょ。冗談だよ、純平君は真面目だね」
可笑しくてゲラゲラと笑いながら純平君の顔を見ると、真っ赤になってしまっていた。
「もう、からかわないでくださいよ……恥ずかしいから」
だから……
そんな反応しないでくれよ。
「ごめんね、ちょっとふざけただけだよ。でも楽しくてつい飲み過ぎちゃった」
お腹もいっぱいになったし、店長からお水をもらい会計を済ませる。
純平君は、やっぱり俺が払いますって言い出したけど、そこは最初の約束通り割り勘で済ませる。
「ご馳走様でした」
ニ人で揃って店を出ると、外の風が頬にあたり気持ちが良かった。
でも……
冗談抜きで、少し酔ってしまったみたいで足元がふらついてしまう。
「………… 」
普段ならこんなときは体を預けて頼ってしまうところだけど、さっきの純平君の反応を思い出し「それはやめとけ」と頭の中の声が忠告する。
てか、陸也みたいに気心知れた奴と一緒の時しかこんなに酔ったりしないのにな。
「悠さん? もしかしてフラついてる?」
「……ううん、そんな事ないよ、大丈夫」
咄嗟に俺は嘘をつく。
嘘をついたり、誤魔化したり……こんなのはいつもの事。
「悠さん、ほら……掴まっていいですから。危ないですよ」
そう言った純平君が俺に寄り添い、肘を出してきた。これは腕を組め……って事かな?
「ほんと、大丈夫だよ。ありがとね」
俺は差し出された腕をポンポンと叩いてまた少しだけ離れて歩く。少し進んだところで、急にグッと抱き寄せられた。
「嘘ばっかり! フラついてますよ、悠さん。駐車場まですぐですから、少しくらい頼ってください……」
「………… 」
純平君のこの行動に深い意味は無い……単なる優しさでこうしてくれているんだ。
無駄にドキドキしちゃダメだよ。
わかってる──
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