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課題。拓海sideにしおりをはさみました!
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課題。拓海side
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「んでここがxをyに代入して…」
「あ、それでここが出るから計算するのか」
「そう、合ってる」
しっかり勉強しているだけあって俊哉は教え方がとても上手い。
数学の課題はプリントで、ちょうど今の問題が一枚目のラストの問題。
一枚目が終わったということで休憩に入る。
入学してすぐに俊哉が来たときジュースをこぼした失敗から学んで、おやつは横に置いてある。
ちなみに部屋は一階の客室だ。
俺の部屋には2人で使える机がないから。
ジュースを飲む俊哉に、ちょっと気になっていたことを聞く。
「俊哉、なんで俺のことちらちら見てるの?」
そう、俊哉はさっき勉強しているとき、俺が問題を解いているとき、計算しているとき、俺を見ていた。
自意識過剰なんかじゃなくて、本当に。
見ると、俊哉ははっとしたような表情をした。
まずい、ばれてる。みたいな顔。
そして少し赤い。
「…え、まじで?」
「そんなに俺のこと好き?」
にへら、お得意の愛想笑い。
ふざけた口調で言うのなんてずっとやってきた。
俊哉とは何度も交わした会話、俺がふざけて、聞く言葉。
俊哉がいつも返してくる言葉。
自意識過剰じゃん。って笑って。
「…ちげーよ」
あれ。
ちょ、待って。
赤いよ俊哉!鈴木俊哉くん赤い!
これ、え、ちょ、え?
地雷みたいなの踏んだ?
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