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キス。拓海sideにしおりをはさみました!
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キス。拓海side
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ちゅ
軽い小さなリップ音が、微かに響いて消えた。
俊哉が、あんなこと言うから、俺は自分を制御するなんて一瞬で出来なくなった。
キスしたい、って。
言っちゃだめだろ。
俺は自分の欲望に負けた。
理性なんてそんなものだ。
細く拙い、脆くて切れやすい、まるで蜘蛛の糸。
切れかかっていた俺の理性は、俊哉が切った。
目の前には状況を理解できていない赤い顔。
俺が、欲しい人。
初めて、欲が出た相手。
「…っ…、」
唇に指をあて、瞬きを繰り返している。
愛しい。
どうしようもなく愛しくて。
俺の欲望を抑えるものはもうなくて、友達を失うなんて恐怖ももう感じなくて、ただ、欲しい。
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