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歩いて。俊哉sideにしおりをはさみました!
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歩いて。俊哉side
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寒い、冷たい。
駅まで歩く、けれど。
こんなびしょ濡れじゃ、周りの人の迷惑になってしまう。
…俺、短気だったんだ、なんて思う。
女の子に囲まれるなんて、拓海にとっては中学からずっと、当たり前の光景なんだろう。
カラオケに誘われてるのを見てたくらいで。
…こんなんで、終わるのは嫌だな。
永遠なんて存在しない。
世界で、一日に何組のカップルが、夫婦がその生活にピリオドを打つのだろう。
神の前で永遠を誓いあって、誓いのキスを交わして、その誓いを破るのは。
永遠じゃなくても、終わりがくるまで笑いあえたらいいと、思っていた。
そう、話して笑いあっていた。
終わりがこんなにも早くにくるの?
俺が、こんなくだらない理由で終わらせるの?
……そんなの嫌だ。
立ち止まって、来た道を戻った。
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