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もうとっくに……にしおりをはさみました!
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もうとっくに……
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朝起きたら好きな人が隣にいる。
これだけで幸せだと感じれる俺は可笑しいのだろうか?
だがこの気持ちはあの女にはバレてはいけない。
アイツには平然を保ち、むしろ楽しげに湊翔がされたことの話をした。
今日も橙真の元へ行く。
今の空っぽの俺に知恵をくれるのはもはやあいつしか居ない。
「……お前は、敵に塩を送りすぎじゃないか?いつもお前は無鉄砲なんだ。昔から……。」
「そうガミガミすんなよ。俺はお前みたく上に立つ教育なんかされてきてねぇーんだよ。もう、いまはアイツが居れば何もいらない。組、お前にやってもいい。」
「あの野獣がここまで変わるのか……。だが、生憎だがお前の組はいらない。」
「まぁ、俺らの親父がバリバリしてた時に比べればうちは人数も減ったし、勢力も落ちたが……。それが決め手じゃないだろ?なんだよ。」
「……。まず、天羽組は現在ビジネス面に力を入れている。組員はうちにいる分だけで足りていて、欲しいのは寧ろ優秀な社員だ。」
頭がキレる橙真にはただのヤクザの頭よりも大手企業の社長というイメージの方が似合うかもしれない。
「それに、お前は気づいていないだろが、地曳はもはや薬に溺れてる……。」
「……なっっ?!」
いつからだ……??!
「もうお前の親父さんが生きてる頃からだよ。必死に止めようと頑張っていたらしいが……。もう、お前が組を壊す前からとっくに壊れてたって訳だ……。」
「そうだったのか……。」
「まぁ溺れていなくともお前が上にたてば壊れてたかもしれないけどね……。」
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