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18歳以上ですか?
よん。にしおりをはさみました!
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よん。
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『去年大学を卒業したのでまだ新米ですが、皆さんに上手に教えられるように頑張ります』
ニコッと彼が笑うと彼の自己紹介を静かに聞いていた女子たちがまたキャーキャー騒ぎ始めた
「うっわ……こりゃ教室が大変なことになりそうだぞ。2年の英語ってことは俺たちのことも担当に入るんだよな」
「………………。」
「真?」
「あ、……そ、そうだね……」
「どうした?なんだか顔が強張ってるぞ」
「そ……そうか?俺は別に……っ!!」
「??」
今、俺が壇上から目をそらそうとしたら彼と目があってしまった。
その瞬間、俺はバッと思いっきり喜一の方に顔をそらす
さらにバクバクと鳴り続ける心臓
(……気の、せいだよな?)
チラリと壇上の方へ視線を戻すと彼はもう自己紹介が終わっていて正面の方へ視線を向けていた
(違う、気のせいだ。……あれは意図のあるものじゃない……)
俺は心の中で何度もそう呟き自分に言い聞かせる
あぁ、頭がグルグルしてきた……
『ーーーー以上で集会を終わります。では、三年生から順に教室に戻ってください』
ざわざわと周りが動き始める。三年生が大体出ていった後、俺たちも体育館を出ていく
教室に戻っても、周りは彼の話題ばかりで持ちっきりだった。
喜一も彼が気になるのだろう。彼の話しかしない
「いやー、あの人が先生とか信じられねー。あれはモデルとか芸能界とかに入る顔だろ」
「…だね。あの人が先生なんてありえないよ」
「やっぱり真もそう思うか?なんか雰囲気が先生じゃないよな。あれは」
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