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バイト先の店長とお話
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「じゃあ、片付けてくるから」
「ん…サンキュ」
空になった食器を持って、部屋を出ていく真山。
それを見送ると、ブランケットを羽織ったままベッドに戻った。
(とりあえず、あいつらにメールして…)
ベッドの上に座って、足元にだけ布団を掛けると、友達に適当にメールを送る。
次はバイト先。
店長いい人だから申し訳ないんだよな…。
「もしもし」
「あ、お疲れ様です藤川です」
「ええええどうした!?風邪ひいたのか?」
「はい、ちょっと…」
「声やばいぞお前。大丈夫?」
「明日シフト入ってるんですけど…他の人に代わってもらってもいいですか」
「あー、それはいいよどうにかするから!」
「すいません、ありがとうございま…」
(!?)
いつの間にか、部屋に戻ってきていた真山。
こっちに向かって歩いてくる。
「どうした?」
「あ、すいません何でもないです」
(…びっくりしたー…リビングにいるんじゃなかったのか…?)
驚いて真山を見上げていると、ぽすっとベッドの上に座った。
目線が同じ高さになる。
「……?」
「まぁ、今はとりあえず治すの専念しろよ!」
「あ、はい。ありがとうございます」
店長優しい。
けど、何故か真山が頭を撫でてくる。
気になる。
(…何なんだ…?)
「その代わり、治ったら一日中働いてもらうからな!」
「えぇぇ勘弁してくださいよ、死ぬじゃないすか…」
(っ…!?)
店長との話に集中しようと真山から目を逸らすと、冷たい何かが耳に触れる。
思わず顔を上げると…真山の指が、俺の耳を撫でていた。
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