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あぶない男 16にしおりをはさみました!
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あぶない男 16
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「えっ、えっ、あの!ごめんなさい!!」
「...あ?誰だお前」
で ま し た
本 日 二 度 目 の
だ れ だ お ま え。
「な...十朱若葉です!昼にも会いました!!」
そう訴えるも、頭のうえで纏められた腕に、力が入らない。
どんだけ馬鹿力なんだ、こいつ!ていうか男の腕纏められるってすごい手大きいな!そういえば背も大きそうだし腹立つ!!
「..昼?知らねえな。人の部屋で勝手に何やってやがる」
いや、まって。
知らねえなはないだろう。
あれだけのことをして置いて、知らねえって?
何それ、めっちゃ悔しいんだけど。
返せ、俺のファーストキス。
なんでこんなに惨めな気持ちにならなきゃいけないんだ。
腕も痛えし。超痛えし。
なんで馬乗りになられてんの?俺。
やばい、なんかもう、泣きそ。
「....っ、はなして、くださッ」
「..うるせぇ」
「..はなし、てって...っ離せ、ばかや、ろッ」
「...何で泣いてんだよ」
うるせぇ!!知るか!!!
と、心の中で悪態はつくものの、言葉にならずに、雫となって流れ落ちる。
うわー。人前で泣くとか何年ぶりだろう。超恥ずかしい。
「...も、はなせって...ッ」
こんな顔をみられたくなくて、顔を背ける。
「...こっち見ろよ」
「...は、あ?」
「俺を見ろ」
何いってんのこいつ馬鹿じゃね?とか思いつつ、不知火さんの目に引き込まれて行く自分がいる。
なんだ、これは何かの妖術か?
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