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学園生活、始動。 10にしおりをはさみました!
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学園生活、始動。 10
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「ほら、出来ましたよ。はやく座ってください。」
ソファーに座りながら寛いでいる銀司さんに声をかけ、食事を運ぶ。
今日は和風メインで、肉じゃがとほうれん草の胡麻和えに、豆腐とわかめのお味噌汁。
さすがにこれだけじゃ質素過ぎるので、ついでに唐揚げも作ってみた。
料理できる系男子、モテるだろ?
モテると思うだろ??
だがそれ以上は聞かないでくれ。
俺の心が泣いている。
「十朱、お前って無駄に料理上手だよな」
言ってるそばからなんだお前は!!
「無駄には余計ですよ。...ほら、冷めないうちに食べちゃってください。」
「ああ、そうする。いただきます。」
いやあ、相変わらず俺の肉じゃがは絶品だな。
「あっ」
「....ん?」
やばい、思わず声に出てた。
「どうした?」
「い、いや、なんでもないです」
言えるはずがない!!!
狐ってやっぱり油揚げが好きなのかなって思っただなんて!!
「....そうか?」
「はい!断じて!!狐は油揚げが好きなのかなんて考えてもいません!」
「............そうか。」
えっ!?
思わず言っちゃったよ!!!!
なに、なにその哀れんだ目!?
「...言っておくが、好きでも嫌いでもない。どちらかというと肉が好きだ」
「あっ、そうなんですか?」
狐様の中でも現代化が進んでるのかなあ
なんて超どうでもいい事を考えながら、黙々とご飯を平らげることに集中した。
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