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夏の妖怪大運動会 13にしおりをはさみました!
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夏の妖怪大運動会 13
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ピピピピ..ピピピピ..
と、小さな目覚ましの音で目がさめる。
ああ、あのまま寝ちゃったんだ。
目覚ましがなるって事は、寝坊はしてなかったみたいでよかった。
「...銀司さん、起きてください」
ぎゅーっと抱きしめられている腕を引き剥がし、頬をペタペタと触ると、銀司さんも目を覚ます。
「...はよ、若葉」
「...おはようございます」
いつもと変わらないおはようだけど、何故か特別な言葉に聞こえる。
ああ、幸せってこういう事を言うんだ。
ベッドから降り、いつも通り銀司さんが先にシャワーを浴びる。その間に朝食を作り、お弁当も用意する。
日課となったこの行為にも、力が入る。
ああ、俺、銀司さんと付き合ってるんだ。
そう思うと、思わず笑顔になる。
朝食を盛り付けて、2人分のお弁当を詰める。
シャワーから上がった銀司さんと一緒にご飯を食べて、遅れてシャワーを浴びる。
準備が終わった頃に、銀司さんと目が合う。
「シャツとハンバーグ、ありがとな」
「...いいえ」
「今日から一緒に学校行くか?」
「ええっ!?」
まさかの発言に、思わず声が出る。
「付き合ってるんだし、わざわざ別々に家を出る必要もないだろう。ほら、一緒に行くぞ」
「は、はいっ」
銀司さんに腕を引かれ、急いでリュックを持ち、玄関へ向かう。
こんな幸せな日常が、ずっと続けばいいのに。
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