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28話にしおりをはさみました!
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28話
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美容室で多喜が髪を切ってる間、俺は近くのカフェで時間を潰すために多喜と別れた
カフェオレを飲みながらスマホゲーム片手に多喜を待つ
暇なのか多喜がメールをしてくるので返事をしつつ、仕上がりが気になるのでそわそわしてしまう
「しょーちゃん!お待たせ!」
暫く待っていると多喜に呼ばれたので振り向く
そこには予想以上に似合ってる多喜の姿
「凄い!めっちゃ似合ってるじゃん!」
「本当⁉︎しょーちゃんに褒められて嬉しー」
「想像以上だったわ!」
余りの多喜のイケメン振りに今更にはしゃいでしまう
これは明日学校行ったら女子達が黄色い声を上げそうだ
「美容師さんからも大絶賛されたよー!やっぱりしょーちゃんのセンスに間違いは無かったね」
嬉しそうに多喜が笑うがそれは元が良いからだろう
隣に多喜が座ったので飲みかけのカフェオレを勧める
「多喜ー写真撮っても良い?」
「良いけど、それなら一緒に撮ろー?」
「良いけど多喜1人で写ってるのも欲しい」
あまりに似合ってるので後で姉貴に送ろう
「はい!しょーちゃんチーズ!」
「え?ちょっと早い!」
「しょーちゃんカメラ目線じゃないー可愛いから保存!」
「絶対間抜けな顔してるから消せよ!」
「嫌ですー!しょーちゃんとの思い出は1枚も消したくないもん」
「そんないじらしい事言われたら無理強い出来ない…」
「拗ねるしょーちゃんの横顔も頂きましたー」
「隠し撮りすんなよ」
「俺しか見ないから良いんだもん」
暫く多喜と写真を撮りあってはしゃいでしまった
それから本屋さんに向かって多喜と旅行雑誌コーナーを物色していると2回も多喜がナンパされていた
これだけイケメンなら当然だ
付き合う前も多喜は凄くモテていたし…でも俺の恋人だしやっぱりちょっと妬いてしまう
あんまり異性に興味が無い俺から見ても多喜に声を掛けてくる女の子は自分に自信があるのか相当可愛いと思う
いつか多喜が他の子を選ぶんじゃないかなって不安も多少ある訳で…かなり気分が落ちるから考えない様にはしてるけど
パラパラと雑誌を捲る多喜を盗み見ても、やっぱり同性の俺から見てもかっこいい
スラリと高い身長に男らしい適度な筋肉が薄いシャツの上からでもわかる
それに整った顔に甘い笑顔…そりゃモテるよな
店内の女の子達がチラチラこっち伺ってるのもよく分かる
「しょーちゃんこの雑誌どうかなー?」
多喜が雑誌を見せてくるので横から覗いてみると確かに市内のオススメスポットが細かく載っているし観光のモデルコースも詳しいから良さげだった
「じゃあこれ買お?」
多喜の手から素早く雑誌を引き抜きレジに向かう
如何にも今から声を掛けようとしてる女の子達から多喜をちょっとでも遠ざけたい…自分が意外に嫉妬深くて嫌になるけどやっぱり不安だ
「しょーちゃんどうしたの?お腹空いた?」
多喜が後ろから見当違いな事を言ってくるので首を左右に振って答える
「あ!見たいテレビがあるとか?」
レジでサッと会計をして出口に向かうと多喜が突然急ぎ出した理由が気になるのか質問してくる
「違うんだけど…多喜がナンパされるから」
「うん」
「なんかモヤっとして嫌で…早くお店出たかっただけ」
言ってて恥ずかしくなって来たので語尾が小さくなってしまったけど多喜にはしっかり聞こえたみたいだ
「しょーちゃん!今すぐお家に帰ろう!」
突然俺の腕を引いて多喜が走り出す
「ちょっ…多喜早いって!」
「ほらほら!しょーちゃん急いでー!」
「いきなりどうしたんだよ?」
「今、凄くしょーちゃんをギューってしたいの!出来ればチューもしたいです!だから早くお家に帰りたい!」
その言葉に俺もって答えたら多喜が更に走る速度を上げたので最早引き摺られてるといっても過言じゃなかった
それでも前を走りながらしょーちゃん大好きって笑う多喜を見て幸せを感じるのだった
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