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Ⅰ.. 僕の不満。
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「ねえ、あきらくん。僕はこの展開、非常に気に食わんのだよ」
隣で携帯をいじっている友人、『槇下 彰(マキシタ アキラ)』に言った。
ちなみにここは、俗に言う裏庭。
ベンチと噴水、綺麗な草花がある。
あきらはベンチ、僕は近くで花を見ている。
「いや知らねえし。興味ねえし」
「やん、ともくんっ!!あきらが冷たい!!」
噴水の淵?に座ってる友人、『倉野 友也(クラノ トモヤ)』に勢い良く抱きついた。
「いつもだろ。つか、離れろよ!!望月が怖い!!!」
「ともくん…僕ぅ、まだなぁにもしてないよぉ?」
あきらの隣に座ってこちらを眺めている友人、『望月 空(モチヅキ ソラ)』は首をコテンと傾げて言う。
「ぐあああああ!!!くぅちゃんきゃわうぃー!!!」
そんな可愛らしいくぅちゃんを見て発狂してしまう僕、『楠久 那智(クスク ナチ)』。
「ごめんよっ!くぅちゃんはともくんのこと好きだもんね!!」
両手を顔の前で合わせて謝る。
僕ってば、邪魔しちゃったな…
「いや、全く違うけど…んー、僕はぁ、なちの方がぁ大好きだよぉ」
「猫の皮をかぶった猛獣のくせに」
「まきちゃんうるさいよぉ」
「黒い!!いつも以上に黒い!!怖い!!」
仲睦まじく会話をする友人達。
「うんうん、愛だねえ…くうちゃん、受けもいいけど攻めもいいよねー」
そんなことを考える僕は腐男子です。
ああ、ニヤニヤしてしまう…!!
「絶対コイツ喰われるぞ」
「なちはぁ、僕が守るからねぇ」
萌え袖で両手をグーにして「頑張る」のポーズで僕を見る。
…やば、腰にクル。
でもともくんのだからな。
「いや、逆っしょ。つか、ともくんもさ、くぅちゃんの気持ち受け止めてあげなよー」
「まともに受け止めたら天国に一直線じゃ、ぼけ」
「お前は友也を殺す気か」
物凄く嫌そうな顔を向けるともくんと哀れみの視線を向けるあきら。
「えっ!?そんなに愛されてんの!?」
「全く愛してないよぉ」
照れちゃって、くぅちゃんは恥ずかしがり屋だなあ。
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