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幸せとその裏にあるもの .2にしおりをはさみました!
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幸せとその裏にあるもの .2
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桜side
「…おぉッ…!!」
可愛いモルモットの行進を見ながら、声をあげる。
那雪何故か回りを少し警戒しているようで…何故と聞けば、
ぽりぽりと頭を痒きながら…
「こんな可愛い桜を回りに見せるのが辛い」
と、心底辛そうに言われてカァッ…と頬が赤くなる。
「ウザイ」
照れ隠しに呟けば、那雪は笑った。
*****
「…楽しかった…///」
キリンにパンダ・シマウマ・ライオン…
結局ほぼ全ての動物を見終わった俺達は、近くの公園で身体を休めていた。
興奮冷めやらず、本日2回目の楽しかったを言う。
「うん」
那雪は微笑みながら俺の髪を撫でる。
その感触が懐かしくて、息を詰めてしまう。
「…俺…こうして髪撫でられるの、好き…」
昔、母親がよくやってくれた行動。
もうされる事も無いと思っていたから、嬉しくて。
スリ…と自分から那雪の暖かいその手に身体を寄せて微笑んだ。
「先輩……ううん、桜」
名前を呼ばれて顔を上げれば、真剣な、どこか切羽詰まった顔の那雪がいて、
ちゅ…と触れるだけのキスをされる。
「…ッ…俺が…我慢出来ないから、放して…!
もう俺、アンタの事泣かしたくないから…このままだと、ヤバい。
マジで泣かしたくなるッ…」
「…ッ…別に、良い…優しくしてくれるなら…」
切羽詰まった那雪のその顔に、きゅんとしてしまう。
この人にメチャクチャにされて蕩けてしまっても良いんじゃないかと、
身体は訴えていて…
服の端を掴んで呟いていた。
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