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Episode68 side時雨にしおりをはさみました!
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Episode68 side時雨
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そろそろ侑君を外に出して気分転換をさせてあげようと予報を見ると、曇り予報なのは今日だった。
いきなり紫外線に肌を晒してはいけないから、暑さを我慢して貰って紫外線対策をさせた。
曇りにも関わらず、敷地内を散歩したり車椅子を押して貰ったりしている患者さんは意外と多く居る。
「…太陽、出てなくて良かった…」
と思わず出た独り言。
自分は、思っているよりもトラウマが深く根付いていると気づいた今日。
気を抜けば出てきてしまいそうな昔の自分を抑え込み
精神科医の顔を作り直して隣を見ると、侑君は自己嫌悪が溢れ出した様な顔をしていた。
「侑君、大丈夫？暑かった？」
あくまでも、実際の侑君の表情については何も言わない。
言ったところで解決しないのは、分かっているから。
相も変わらず僕を無視し続ける侑君。
無視される事は勿論好きじゃないけれど、侑君へは不快感がない。
昔の自分に、重ねているから…？
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