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梓と林檎。にしおりをはさみました!
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梓と林檎。
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「く、草薙先輩、すみません.....腕...」
冷静になったら恥ずかしくて、組まれている腕を離そうとしたけれど草薙先輩が掴んでるから離せなかった。
「名前で呼んでくれていいのに」
腕を離してくれる気配はなく、草薙先輩はいたずらっぽく笑った。
「あの、あれは、咄嗟だったというか、ごめんなさい...」
「なんで?俺は嬉しかったよ。名前で呼んでよ、郁」
「えっ?....え?!」
今、いま、草薙先輩が僕の事....な、名前で!!
理解したら顔は赤くなって、心臓が飛び出そうなくらいにうるさかった。
キュンキュンし過ぎて、体が熱い。
「ちょっと、場所変えようか」
そっと、僕の指に、自分の指を絡めて草薙先輩が言った。
もちろん断れるわけもなくて、僕はそれに頷いた。
***
連れてかれたのは人気のない公園で。
本は良かったのかなとか思うけれど、今は草薙先輩が何を言うのか気になって。
「郁、ここおいで」
ベンチに腰掛けて、隣をポンポン叩く草薙先輩につられて座る。
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