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手に入れたもの。にしおりをはさみました!
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手に入れたもの。
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もう一度目を覚ませば、雀が柔らかな笑顔で俺を見ていた。
ばっちりと目が合ってしまい、恥ずかしくて布団の中に逃げる。
「伊吹、逃げないの」
「いやだ!」
「恥ずかしいの?可愛いね」
布団の上から、ぽふぽふと撫でられて穏やかな気持ちになる。
ちゃんと、愛されている。
そう実感出来ることがとても嬉しかった。
少し前までは絶望しかなかった。
悲しみで死んでしまうんじゃないかってくらい、心は痛んで。
体もボロボロで。
もう恋なんて出来ないと思ったのに。
そろりと顔を覗かせれば、雀が待ってましたとばかりに抱き付いてきた。
「大好きだよ」
「......俺も」
幸せで、死にそうなくらいに。
***
俺は月島 雀に助けられ、恋をした。
きっと、これからも恋をしていく。
何度だって惚れ直して、恋をする。
end
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