アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
甘えた。にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
甘えた。
-
休み時間になっても雀はこない。
日直でやることがあるんだろうな。
寂しい、なんて思ってみたり。
いやいやいや、少しの時間だし!
放課後は帰れるし!!
俺は無理矢理乙女な思考をする自分を押し込めた。
その日の休み時間に雀が顔を出すことは無かった。
放課後、雀が迎えに来るのが待ち遠しくて...じゃない雀が遅いから!
俺は仕方なく迎えに行った。
そしたらばったり廊下で鉢合わせた。
「あ、伊吹。俺、日誌を職員室に届けたら終わりだから一緒に行こう」
ふんわり笑う雀に無言で頷いて、後をついていく。
職員室でささっと用を終えた雀はお待たせ、と俺の頭を撫でた。
思わず頰が緩む。
「帰る前に、ちょっと話して行こうか」
空き教室を指差しながら雀が言うから、仕方なく頷いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
43 / 103