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愛し、愛されてにしおりをはさみました!
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愛し、愛されて
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目覚めの良い朝。
こんな気分で目が覚めたのは 何日ぶりだろう。
「…ん……、おはよう…ございます」
ぼっーと見慣れた天井を眺めていると 相沢の声がした。
横になったまま 彼の方を向く。
眠たそうな顔はやっぱり若く見えた。
「おはよう」
好きで、愛しくて、大切な人。
そんな人と迎える朝は なんて幸せなんだろう。
左頬に触れた温かい手に 僕の手をそっと重ね、静かに目を瞑る。
伝わってくる熱が ひどく愛おしい。
できることなら、ずっと。
この温度を忘れずにいたい。
「どうかしたんですか?」
瞼を開くと 優しく微笑む彼が見える。
その微笑みは彼が他の人に見せる笑顔とは違っているような気がした。
「良太のこと、好きになって良かったなって…」
素直に気持ちを述べれば 顔を赤く染めて。
それから、くしゃっとした笑顔を見せるんだ。
「信幸さんって…結構甘い人なんですね」
頬に置かれた手の親指が、唇に触れた。
唇を形取るように辿られ つい期待してしまう。
小さく口を開けると なぞっていただけの指が侵入を始める。
「…ん…ッ…ふ、…ん………ッ」
夢中になって咥えていると 突然その指を抜かれた。
少し上がった息と 潤む瞳。
ぼやける視界の中、そばにいる彼だけがハッキリと見えている。
彼はクスッと笑い 僕の耳元で囁く。
「…シたくなっちゃった?」
この声。
この笑顔。
この瞳。
…本当にもう、堪らない。
「…ッ……は…い」
身体が疼くのは 仕方のないことだろ?
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