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、にしおりをはさみました!
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柚月を大事にしたい。
だから俺は再婚すると決めた。
相手は、仕事関係の客で、
訳あってバツイチらしい。
相手も俺を本気に好きという訳ではなく、
ただ再婚しなきゃいけないという理由で誘いに乗ってくれた。
もちろん俺も彼女に恋愛感情は一切ない。
ただ都合のいい奴だと思っただけだ。
柚月の事を話したら、子供は好きだと言っており、どうやら自分は子供が産めない体だとの事らしい。
柚月の世話をちゃんとするという約束が成立し、その代わりは俺の金だと言われた。
金には困らないし、柚月をちゃんと受け入れてくれるなら安いもんだ。
そしてついに柚月に優香さんの事を話したら…
わかってた通りの反応だった。
無理矢理笑顔を作ろうとしてるせいで、余計に痛々しい表情になっていた。
でも、それでいいと思った。
それで俺の事は諦め、普通の家族に戻れるのなら。
でも、俺は見てしまった。
1番信頼してた友人と、柚月が体を重ねてた所を。
その瞬間、ムクムクと怒りが登ってきて、
いっそ柚月をまた前みたいにしておこうとも考えた。
ダメだとわかってる、
なのに柚月が…
俺以外の奴に体を許しているのが許せなかった。
柚月の体を知ってるのは俺だけだ
柚月に触れていいのは俺だけだ
柚月が縋っていい相手は俺だけだ…
柚月が好きでいていい相手は俺だけだ…
そんなくだらない事ばかり考えてしまった。
伊藤の事を、仮にも好きになったら…
柚月は今よりも幸せになれる。
俺たちは普通の親子に戻れる。
俺が望んでいた事なのに…
柚月を手放したくないという想いが
俺の心をぐちゃぐちゃにする。
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