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事情の二乗 2にしおりをはさみました!
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事情の二乗 2
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「脅し? しないよそんなの。全部見なかったことにするし。いずみそのほうがいいでしょ?」
悪霊にでも憑かれていたような肩の重みが、彼の一言でスッとひいていった。
よくよく考えればパシられて当然だとも言えるが、できればそんな学校生活は避けたいものだ。ふう...と安堵の息が漏れていく。
「お前...いいイケメンだなぁ...」
「えっそれ俺口説かれてんの?」
「ちがっ 純粋に良い人だって思っただけだよ」
ははは、と空に響く笑い声と腹の音。
ああ〜一時はどうなるものかと思ったが、相手が恋みたいな人間でよかったよ。一度は崩壊しかけた俺の日常が、今また新たに俺の手へ舞い戻ってぎゅるる。
明日からまたいつもとギュゴ変わらない朝が来て、お馴染みのゴロロクラスメイト達と笑い合う日常。そしてちょっぴりのグルル非日常ぉぉぉぁぁぁぁぁああああああ
ぎゅるるるるるるううううう!!!!!
「あ、あ、う、うそ?うそ、すっごいお腹いたい」
「へっ!?だ、だいじょ」
「さ...さっき、出し、損ねたのがぁ...っ、ァ...出て...う"んっ、やばい、くる」
完全に気を抜いていたが、そういえばまだ一番大きなのを出し切っていなかった。
せっかく結果オーライだと思ったのに、全てなかったことになると思ったのに...
止めたい気持ちとは裏腹に、俺の中身はみるみるうち下へと降りてきて外への壁をこじ開けようとする。
ど、どうしようどうしようどうしよう!
我慢できる自信がない!
出したくないという気持ちと、ひと思いにぶちまけてしまいたいという気持ちがぐちゃぐちゃに混ざり合い、俺は涙を滲ませた。
考える間もなく、冷や汗をかきながら細い路地裏へと足を進める俺。恋の目の前だとか、外であるとか...そんなことにまで意識が回るはずがない。
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