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娯楽の誘いにしおりをはさみました!
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娯楽の誘い
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(暫く宿人先輩の話が続きます)
ワタルが主役を演じる、アニメ『黒い砂漠』の収録が終わった。
14:00から入っていたので、終わったのは時刻は良い子の鐘がなる時間帯。
キャストや監督に挨拶を済ませて、建物を出る。
外はすっかり夕焼けだった。
「空豆お疲れ〜!」
声と同時に、ローズの香水の匂いが俺の鼻を掠める。
振り返ると、金髪ピアスのチャラ男、海さんがいた。
隣にはいつも陸さんがいる。
「夜はオフー?」
「今晩温泉行かね〜?」
毎週、アフレコ終わりに尋ねてくる彼。
先週はある女性声優さんのコンサートへふらっと一緒に行ったっけ。
今日は日曜。生憎、kプロもバイトも休みだ。
「歌舞伎町に新しく温泉が出来たんだよね〜!」
小学生みたいに、はしゃぐ海さん。
それを陸さんは横目に微笑んでいる。
「俺一回家帰ります」
そういうと、俺らの恒例になった待ち合わせ場所を指示される。
「おっけ!オレら東新宿のマクドで待ってるわ!」
丁度、宿人先輩のことで話しておきたいことがあった。
荷物を置いてすぐ戻ってこよう。
そうして、現俺の居候先、ここから徒歩5分の天野さんの家へ向かった。
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