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三思九思※歩目線にしおりをはさみました!
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三思九思※歩目線
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「歩くん、今日は一緒に帰れないの。私から誘っておきながらごめんね。」
そう言われたことにに対してそうか、としか思えなかった自分に自己嫌悪しながら帰宅すると兄貴がリビングで寛いでいた。
「おかえり~」
「…ただいま」
「歩なんか、元気ない?」
「ちょっと、ね」
「あっ、この間話していた友達のこと?」
…誤魔化そうとしてもこれだ
兄貴はそういうとこの勘だけは無駄に鋭くて困る
「それもそうだけど…」
「もしかして彼女となんかあった?」
「なにかって程ではないけど…今日は一緒に帰れないって言われた。」
「女の勘は鋭いって言うしね~」
兄貴の言葉におもわず心臓がどきりと跳ねる
もしかして気持ちが彼女に向いていないことがバレたのだろうか
この間までの俺はちゃんと彼女に対して恋愛感情をもっていた
…少なくとも今よりは彼女のことを思っていたはずだ。
けれどこの思いに気づいてからはどうだった?
少しでも彼女のことを考えるようなことがあったか?
一時でもお互い好きあっていたのにそれを放り出すなんて不誠実だと思っていた。
けれど、自分の行動を振り返ってみると今、自分のやっていることのほうが相手に対して失礼だと今更ながら気づく
あいつのことが好きだってわかってからは全く彼女のことを考えていなかった
それよりも今までのあいつとの距離感に戸惑ってどうしたらいいんだろうとそういう思いばかりが胸中に渦巻いていた
これじゃ駄目だ
しかもこれを感づかれているなら尚更
きちんとケジメをつけなきゃ。
そう思いたちすぐに行動しようと携帯を開くとクラスのやつからメッセージが届いていた
『今日さ、お前の彼女と閑谷が二人で歩いてんの見たんだけどもしかして浮気現場!?』
…どういうことだ。
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