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嫌われたくないにしおりをはさみました!
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嫌われたくない
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目を覚ましたら10時過ぎで。
目の前には那谷さんがいた。
「那谷さん…」
昨日はあんなに泣いてしまった。
悪いことしたな…
那谷さん困らせたし…
でも
怖かった。
でも、那谷さんに怖いとか
那谷さんに…
那谷さんに…
どうしよう
那谷さんが俺の事嫌になってたらどうしよう
あんなに泣いて
うざいなんて思われたら…
俺、、、
「那谷さん…ごめんなさいぃ」
また泣き出していた
また泣いちゃだめだと思って止めようと涙を拭うけど
涙はとまらない。
「那谷さん…ごめんなさい…っく、ごめんなさいぃ」
とまらない涙を何度も何度も拭ってると
「ん…え、あ、冬弥!?」
「あ、那谷さん…」
ガバっと起き上がると同時に俺は抱きしめられた
「昨日は悪かった…泣かないでくれ…」
「違う、那谷さん…ごめんなさいぃ」
「冬弥、何謝って…」
「那谷さんに怖いとか言っちゃって…涙とまらなくて困らせたっ…それに、、」
「冬弥大丈夫だから…泣くな、俺が悪かったんだから…」
「那谷さんが、俺の事嫌いになってたらって考えるとっ…嫌だ、、、那谷さんごめんなさいぃ」
「怖がらせたのは俺だろ?嫌われるのは俺の方じゃないか…」
「だって、だって、、、」
「冬弥、わかったから大丈夫、嫌いになんてならないから…お願いだ泣かないで、、な?」
「ほんとに…?」
「ほんとだ」
俺は那谷さんの顔をみた。
優しい目だ。いつもの優しい目。
「にしても、冬弥は泣くと幼くなるんだな」
「え、あ…ごめんなさい…」
俺が謝ると那谷さんは困った顔をした。
「別に嫌じゃなかったから大丈夫だ。」
そしていつものようにわしゃわしゃと髪をなでた。
落ち着くと那谷さんがまた抱きしめてくれた。
ゆっくり俺は口を開く。
「那谷さん好きです…」
「うん。」
「でも、急には嫌です」
「うん、ほんとにごめん。」
「あと、いきなりスイッチ入れないで下さい…」
「スイッチ?」
「目が怖くなる…」
「んー、無意識だけど気をつけるよ」
「お願いします。」
「冬弥?」
「何…?」
「ゆっくり進もうな。」
「…はいっ」
那谷さんは安心したように笑った。
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