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なんでも。でも言えない
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那谷さんは1日中なんでもいう事を聞くと言った。
けれど俺が頼んだのは
「じゃあ、ぎゅっとしてください」
と
「お昼は一緒に食べたいです。」
と
「風呂に入りたい」
だけだった。
一番頼みたかったのは
『好きって言って下さい』
…だけどやっぱり言えなかった。
そして那谷さんは
「冬弥」と俺の名前を呼ぶと俺の顔へと手を伸ばした。
一瞬昨日の事を思い出してビクッとしたけど
那谷さんの顔も目も優しいいつもの那谷さんだったから怖くなかった。
小さい小さいキスだった。
触れるだけの
簡単で優しいキス。
那谷さんは何度も何度も俺に小さいキスをした。
那谷さんに好きって言って欲しい。
毎日毎日そう思い続ける
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