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史郎
「春人のこと?」
セルは重い口を開く
セル
「…ハルは、、、人間じゃない____
、、、、吸血鬼と人間の間で生まれた…新種の生物だ」
セルの発言に皆が息を呑む
だがそれは春人が人間ではなかったことよりも
吸血鬼と人間のハーフが存在するという事にだ
透
「ちょっとまてよ!
吸血鬼と人間の間で子供を産むのは法律で禁じられてるはずだろ?!」
吸血鬼と人間が住むこの世界で作られた法律のうちの1つに
吸血鬼と人間の結婚及び出産は禁ずるというものがある
その他にも吸血鬼が無理やり血を吸う事やわいせつ行為など常識的なものも法律として定められている
ヒロ
「まあでも、別にあっておかしくない話だよね」
アオ
「そうですね。最近では吸血鬼と人間が恋人になるという話もよく聞きますし
近年に法律改正を行い、吸血鬼と人間の結婚も認められるんじゃないかって噂もあるくらいですしね」
この学園にもそういったカップルがいくつかありますしと付け加える
リキ
「ふん、俺はそんな法律ぜってえゴメンだけどな」
アオ
「とまあ、リキみたいに思う吸血鬼や人間がいるので
実際どうなのかは分かりませんけど」
何人かは驚いて固まっているが、想像していたよりもマシだった事にセルはホッとして話を続ける
セル
「お前らが知ってる通り、吸血鬼と人間が子供を産むのは法律で禁止されている
だが、10年前に吸血鬼と人間の間に生まれた子供だけが集まる秘密の施設ができた。
その施設にいる奴らの殆どが捨て子か法律で預けざるを得なかった子供だった。
ハルもそのうちの1人だった…」
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