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____10年前____
都会からかなり離れた山に囲まれた小さな町があった
そこは吸血鬼と人間が仲良く暮らしているすごく珍しい町だった。
法律というものが無ければと、苦しみながらも恋人のままで止まる吸血鬼と人間の男女もいた
小さくて貧しい町だったが差別もなく助け合い暮らしており、すごく平和だった。
そんな中その町のとある優しい吸血鬼のおじさんとその恋人の人間のおばさんが暮らしている家の前に
小さい男の子が倒れていた
その子が着ている服はかなり泥で汚れており全身痣だらけの酷い状態だった
2人は男の子を家にあげ目が覚めるまで必死に看病をした。
その子が目を覚ましたのは3日後のことだった
「・・・・っ」
「!気がついた?」
「!!!!」
(バシッ
看病をしていたおばさんがその子供に触ろうとするとその子供はその手を払い除け
部屋の隅に逃げ小さく縮こまる
「っふー、、、ふーっ…」
かなり警戒をしている子供におばさんは一瞬驚いたが距離をとって同じ目線になり優しく話しかけた
「驚かせてごめんなさいね。大丈夫、ここには貴方を傷つける人や吸血鬼はいないわ」
「っ、ふーっふーっ」
「…そうよね、いきなり会った人に大丈夫って言われても信じられるわけないわよね
あ、そうだ。お腹すいてない?ちょっと待っててね」
おばさんはその子供に暖かいお粥を作った。
「ほら、出来たわよ」
相変わらず部屋の隅に座っている子供はいらないと首を横にふる
「大丈夫。毒なんか入ってないわ」
おばさんはそのお粥を子供の前で一口食べると自分がいると落ち着かないだろうと思い
お粥がのったオボンを布団の隣に起き「ゆっくりしていってね」といい出ていった
数時間後部屋に戻っているとお粥が入った鍋は空になっており
その子供は布団ではなく部屋の隅で丸くなり眠っていた
おばさんは起こさないようにゆっくり子供の上に布団をかけ「おやすみ」と言い出ていった
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