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ある夏の日 11にしおりをはさみました!
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ある夏の日 11
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付き合って、って何に?
買い物とか?
そういうことなら智也に頼めばいいのに…
青葉さんが握る手に力が込められた。
「付き合う?」
「うん。恋愛的な意味で」
???
恋愛的?
なるほど、そういう付き合うか!
何言ってるんだ?この人は
うーん
…もしかして女装しているから勘違いしてるんじゃないか?
「青葉さん、こんな格好してますが僕は男ですよ。」
「うん。ちゃんとわかってるよ!最初っから分かってたでしょ、俺。これ本気の愛の告白です」
嘘を言っているようには見えない。
本気なのだろうか
告白なんて、生まれて初めてだ
しかも同性に
「ダメ…かな?」
「あ…えっと」
困った…どうしよう
僕の頭の中はかなり混乱していた。
「おい!なに俺の弟を口説いてんだよ。」
その声と同時に青葉さん頭に何かが投げられた。
その衝撃で握られていた手は離された。
「智也…」
「大丈夫か?こいつに何もされてないか?」
「う、うん」
智也は僕と青葉さんの間に割り込んだ。
「そっか。課題提出してきたから帰ろうか」
「ちょっと痛いんだけど!」
「こいつのことは気にしないで行くぞ」
「え!?」
完全に智也は青葉さんを無視して僕の腕をとり歩き出した。
「酷いなぁ」
そう言いながら青葉さんは追いかけてきた。
「なんでついてくるんだよ」
不機嫌そうに言っておきながら、でもそれは本気ではないのは見ててなんとなくわかった
二人とも仲がいいんだな…
その後、文句を言いながらも途中まで三人で帰ったのであった。
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