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異変にしおりをはさみました!
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異変
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話したこともないけれど日向はこの生徒会長が苦手だった。
生徒会長こと椎葉 玲一(しいば れいいち)は頭脳明晰 スポーツ万能 容姿端麗と三拍子そろった皆の憧れだ。
しかし日向は玲一の冷たそうな目が苦手と言うより少し怖かった。
「すっすみません。すぐ帰ります。」
「お〜。もうこんな時間やったか。」
日向がガタッと急いで立ち上がるのに対して春仁はゆっくりと伸びをしながら立ち上がった。
そしてあろうことか玲一の肩をポンポン叩きだした。
「椎葉。そんな怒らんといてや。」
「別に怒ってないです。」
そんな春仁の様子に一層眉間にシワを寄せる玲一。
(ぎゃあぁぁぁあぁぁぁあぁ!!はるちゃん何してんの⁉やめてぇぇえぇぇ!!!)
日向の心境など知る由もない春仁は玲一の肩をポンポン叩き続けていた。
「はっはるちゃん!俺帰るっ!帰るから!」
「おう。気ぃつけてなぁ。」
日向が鞄を持ってバタバタと出て行こうとすると春仁に呼び止められる。
「佐伯。」
「???」
日向は一刻も早く帰りたいのに春仁に呼び止められて困惑する。
「頑張りよ。」
「うん。」
日向はそっと化学室を出て行った。
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