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約束と後悔にしおりをはさみました!
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約束と後悔
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日曜日。
いよいよ今日が、大泉くんと出かける日です。
集合時間は9時。
でも今は、9時半。
別に寝坊したわけじゃない。
わざと、行かなかったのだ。
ベッドに横になり、ボーッと天井を眺める。
大泉くん、怒ってるかな。
彼の爽やかで優しい笑顔が頭に浮かんで、思わず泣きそうになる。
泣くな、自分で選んだことだろ。
なに今更後悔してんだよ……。
大泉くんの幸せのためだって、そう思えば辛くなんか…。
「はぁ……」
考えるのやめよう。
気分転換になにかしようと起き上がったとき、枕元の携帯がなった。
画面を見てみると、そこには『大泉くん』と書かれていた。
大泉くんからの、電話だった。
音が止む。
結局、出られなかった。
何だか怖くて、直前で手が震えて携帯を手に取ることが出来なかった。
それから、何度も何度も大泉くんからの着信があった。
それを見てみぬふりをして過ごした。
……これで、いいんだ。
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