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番外編 好きな人⑥にしおりをはさみました!
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番外編 好きな人⑥
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梓と弘人が何やら話して梓が泣いて部屋に戻ってきた
多分告白してフラれたんじゃないないかと思う
梓は大丈夫と言っていたがちょっと心配だ
まぁ人の色恋に浬が口出しする問題じゃないと言うことはちゃんと分かっているから何も言わないが
しかしその後が気まずかった
二人とも話をしない
確かにそんなことがあった後じゃ話しづらいかもしれないけど浬からしたら少しばかり面倒くさい
梓に弘人に伝言を頼むことも出来ないし
そこのところは結構気を使う
面倒だがそこのところは自分で何とかする
それよりも気まずかったのは食事だ
いつも一緒に食べているから自然と沈黙が続いたりした
それに子供たちと接する時も二人話さないから
子供たちも不審に思っていた
そんな感じが続くと流石にどうすればいいか分からなくなった
「あ、あの……梓さん……」
「ごめんなさい」
「え?」
「私のせいで迷惑かけてるよね
もう大丈夫だから
吹っ切れたし」
意外なことに梓は自分が弘人にフラれた事を浬が察していることに気づいていた
だからどうにかしなければと
もう吹っ切れないとと浬の前で笑ったのだ
「梓さん……」
梓はとてもいい人だ
優しく美しく強い人
だから弘人の好きな人と言うのがすごく気になった
それから梓も弘人に話しかけたりといつもの日常が戻ってきた
これでひと安心と浬も二人と普通に接した
何時ものように弘人との帰り道
弘人が浬を呼び止めた
「僕実はさ、君のことが好きなんだよ」
「え?」
一瞬何を言っているのか分からなかった
ずっと気になっていた弘人の好きな人が自分?
まさかそんなことあるわけないと思っていた
だって自分は男だ
弘人が浬や八尋のように男を好きになるなんて中々ないと思うから
でも弘人ははっきりと浬が好きだと言った
好きになってくれたのは嬉しい
だけど……
「ごめんなさい……俺……」
「誰かいるんだよね?」
「………っ!!」
「知ってた
時々誰かの残り香を纏っていたから」
そう、八尋と行為を行った時や血を飲んだ翌日
浬からは八尋の気配が纏っていたから
弘人は浬に好きな人がいることが分かった
「それでもせめて伝えたかった
ごめんね、こんな勝手で……」
「弘人さん……」
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