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時間間違えてるってにしおりをはさみました!
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時間間違えてるって
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休日のお昼時
これほど人が集まりやすい時間帯があるだろうか…いや、ない。
こんなもみくちゃにされながらじゃゆっくり見ることもできない。いや…ある意味ゆっくりなのか？身動きが取れないし
「これでいいんだよ」
ぎゅうぎゅうと引っ付くくらいの距離にいる圭太がそんなことを言って笑った。
「──！！おい！なにして…」
「方向音痴の猿が迷子にならないようにしてるだけだ」
「誰かに見られたらどうしてくれんだって言ってんだよ！」
この際猿発言は置いといてやる。方向音痴は……悲しいが事実だし。
ケド、ココ水族館。人イッパイ。男同士ガ手ヲ繋イデル。見ラレタラ大変ネ。
「大丈夫だよ
こんだけ混んでりゃわかんねぇって
あと暗いし」
つないだ手がさらに強く握られる。
「それに…騒げば騒ぐほど注目されてバレやすくなるぞ？」
…………ばれる前に手を離していただけると大変ありがたいのですが…
「なんなら理由をつけてやろうか？
ここの水族館代だ。安いもんだろ」
確かに手を繋ぐだけで２千円。安い…！
なんて言うわけねぇだろ！どこの悪徳商法だよ！
ん？この場合俺が悪人になるのか？！
「だから自分の分払うって言ったのに圭太が勝手に払ったんじゃねぇか！」
今すぐでも払うし、利子付きでもいいからとにかく手離せやコラ！
今度来る時来づらいわ！
つかな！この人数だから仕方ないのも無理はないけどな！耳元でしゃべんな！
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