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とも47にしおりをはさみました!
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とも47
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いつの間に意識を失っていたのだろう。
何か低い呻きにも似た声に目を開けた。
目を開けると声の原因はすぐにわかった。
目の前でゆうが必死に声を殺して泣いている。
だから止めたのに…
手を伸ばそうとして動かない腕に、拘束されていたことを思い出す。
身体を捩れば後ろに激痛と違和感を感じ眉間にシワが寄った。
ともが目を覚ましたことに気づいたゆうが隠すようにして慌てて涙を拭う。
「…ごめん」
そう一言謝った。
謝るくらいならやらなけりゃよかったのに…
でもどうしようもなかったのだろう。
そうさせてしまったのはとも自身だ。
お願いだからそんな傷ついた顔しないで、、僕は大丈夫だから…
無言のまま手首のタオルがほどかれる。
自由になった手でともはゆうの髪を撫でた。
ビクっとゆうが肩を震わす。
そのまま頭を抱き寄せれば、今度は声を殺さず泣いた。
ごめん、ごめん、、と呪文の様に唱えながら…
その度に謝るのは僕の方だと唇を噛み締める。
それでもともはさらさらしたゆうの髪を黙って撫でていた。
どれくらいそうしていただろうか。
ゆうがゆっくりと顔を上げた。
その顔は大分落ち着きを取り戻していて、ともの知ってるいつものゆうの顔だった。
そのことにほっとする。
「あのさ、とも…」
ちょっと言いづらそうに困った表情をするゆうに、ん?と軽く返事を返す。
「…感じなかったんだ、、」
何を??
一体何のことかとともは首を傾げた。
ゆうは真っすぐにともを見つめる。
「共有…しなかったんだ…」
ともは“共有”という言葉にハッと息を飲み込んだ。
さっきはそれどころじゃなくて、すっかり忘れていたけれど…
「でも痛くて…その、気持ち良くなかったから…とか?」
申し訳なさそうに言えばやっぱりゆうは表情を曇らせる。
「…ごめん、、」
ともは慌てて首を振った。
「いや、そういうつもりじゃなくて、、」
そして今度はともが困った顔をしながらゆうの耳元で少し恥ずかしそうに囁いた。
「もう一回、してみる…?」
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