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反故にした約束とその代償2
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一瞬悲鳴をあげそうになった口を自分の手でふさいだ。
恐慌に陥っていた頭が正気を取り戻してくる。
「櫻井……」
見上げてくる大きな瞳が揺らめいている。
「お前、なんで?」
自分で言いながらおかしいだろうと思う。
「待ってた。約束したから」
忠実な子犬のような目は眠たさにまどろんでいる。
朔良の手首をつかんだ掌は、子どもの体温に温もっていた。
「も、もう、遅いだろ、自分の部屋……」
約束を反故にした罪悪感が今更朔良を狼狽させる。
櫻井は朔良の腕をつかんだまま立ち上がると、縋るように、体当たりのように朔良の体に抱きついた。
「待ってたんだ、部屋にくらい、上げてください」
朔良の胸に額を着き、強い腕で腰を抱かれる。
互いのシャツ越しに櫻井の高い体温が伝わってくる。
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