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仙道、宮城、顔面蒼白!!にしおりをはさみました!
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仙道、宮城、顔面蒼白!!
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「あ、仙道だ」
一言、宮城リョータ。
ツンツン頭を指差し、気の抜けた顔で仙道彰を呼んだ。
────これは 水戸と桜木が交じり合う三時間前の話。
「あっ宮城さん」
背の高い仙道が振り返る。
宮城を見つけると、そばに駆け寄り爽やかなスマイル。
「奇遇ばったり会うなんて」
「ああ…って、仙道お前の家結構ここから遠くなかったか?
なにしてんだよ、こんなとこで。」
「え?俺はねー、まぁ…宮城さんこそ、なにしてんの?」
なんかはぐらかされたか…?
あやしい。…まあいいか。
宮城は思った。
「俺はさっきまで花道の…」
「桜木!?!?」
「うわっ、なんだよ急に!デケー声だしてんじゃねえよ馬鹿っ」
「…待って待って!宮城さんもしかして桜木の家にいたとか…?」
「そーだけど。」
「なななななっ、なんで!?」
「うるせェ、声デカイっつってんだろ!」
「あ、わ、わるい…。で、でもなんで…」
理由を知りたくて堪らないのか仙道は
声のボリュームを極端に下げ、もはや小声になった。
「なんでって…」
(…花道にプレゼントやるために…なんか言えるわけねーし!!)
「べ、別におまえには関係ねーことだろっ」
そう言うと仙道は、ぶふっ と吹き出した。
「なに笑ってんだよ」
「いやぁ…はっはっは、
俺ってやっぱり恵まれた男だなぁって思ってね」
「は?」
何言ってんだこの男は。
無駄にイケメンなツラしやがって。
恵まれた男ってそれか?そういうことか?
くっそぶん殴りてえわ。
「流川に会ったでしょ?」
「会った。なんで仙道が知ってんだ?」
「やっぱり!ぶふっ、ははは!
ローションあげた意味なかったかなぁ、はっはっは」
「!?おまっ、コラ!!」
大声で言っちゃいけない単語を言い出し豪快に笑う仙道をぶっ叩く。
「いって〜」
「なんだよじゃないだろ!こんなところでローションなんか言うなよ!それも馬鹿でかい声で!」
「そう言う宮城さんも声でかいよ」
「あっ!」
顔を赤くし、キョロキョロと周りを確認する宮城。
しかし人気は無く、ほっと息をついた。
「誰もいないって。大丈夫。」
「…はぁ…」
「それよりナイスタイミング、最高!」
「ナイスタイミング…?
おまえさっきから何言ってんだ?ぜんっぜん話が読めねーよ」
「あははっ…簡単に言うとそうだな…
流川が怒ったんでそれを鎮めるためにローションやった。」
「はぁ?簡単に言い過ぎだっつの!
意味わかんねーよ、流川が怒ったからって普通ローションなんかやんねーだろ…」
「んー、だから俺が桜木とヤったのバレて流川が怒ったの。俺殴られてさー。
だからそんなに言うなら桜木とヤっていいよって。その代わり、今後俺が桜木とキスしたりヤッたりしても文句言うなよって条件付きで。」
「……まぁいろいろ突っ込みてぇことはあるけど…
んで、なんで俺がナイスタイミングなんだ?」
「流川がヤっちゃう前に宮城さんが家に行ったから」
「は?」
「は…って、そうなんだろー?
だからさ、ナイスタイミングだなーって。」
「… ほんっとお前イライラする…」
「え?」
「言っとくけどなぁ!俺が花道の家に着いた時にゃ事後だったっての!!!!」
「…あらぁ」
「あらぁ、じゃねぇ!!!
大体テメーら勝手にズカズカ抜け駆けしてんじゃねえよ!!
誰に断りいれてんだあ!!!」
大噴火、宮城。
うわ、めんどくさ!って思った仙道は
この場を離れようとした瞬間
ひとつ疑問が浮かんだ。
「ということは今、桜木は流川と2人なの?」
宮城は答えた。
「流川は帰った!花道は途中参加してきた水戸といるよ!ったく、なんでいちい…」
「え!?宮城さん!それどいうこと!!」
垂れた優しい瞳をくわっ、と開いて
宮城の肩を揺すった。
「だぁっ、いてーよバカ!!」
「宮城さんなんで、二人にすんの!?
こうしちゃいられない!急いで桜木の家に行かねぇと!!!」
仙道は宮城を離し、そのまま踵を返した。
妙に慌てる様子に宮城はこのあと用事があるのも忘れて仙道の腕を握る。
「なんだってんだ、水戸と二人にしちゃなにかわりーのかよ!」
「水戸も桜木を狙ってんだぜ!?
なにするかわかんねーって!とにかく二人はマズイ!!この間はたまたま俺が止めたからよかったけど…」
「この間?おい仙道!この間って、まさか…」
「あいつらくっつきかけてたんだ。
つまりセックスしてたことに俺が登場!
あの時は交際は止めれたし、何だかんだ俺もオイシー思いできたからよかったけど
今回だけはさすがにマズすぎる!
完璧に2人きりじゃん、宮城さんのバカ!」
「なっ、バカだと!」
「もういいだろ、離せって!
行かなきゃ!止めねーとマジで!」
「お、俺も行く!!!」
「わかった、じゃあ行こう!早く!」
「急げ!!」
鳴り響く着信音。
用事?んなの知るか!!
ああくそったれ!馬鹿だ俺は~!
水戸はいいやつだ。
油断した。
まさか花道とそんな段階まで登ってたなんて!!
あれだけ何もするなって釘を刺しておいたのに!!
ゆるさねぇ、もし花道となんかあったときにゃ
本気でゆるさねぇからなー!!!
水戸のヤロウ!!覚悟しやがれ!!!
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