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西宮健(にしみやたける)にしおりをはさみました!
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西宮健(にしみやたける)
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「ほんじゃ、いってきまーーす」
「いってらっしゃい。授業中寝ないようにねー」
「はいはいー」
聞き飽きたセリフを言われながら、だらだらと家を出る。
今日先生が喋るだけの化学だし、寝ちゃうけどな。
いつものようにエレベーターを使いエントランス前まで降りる。
「いっちゃん！やっときた！」
「おまたせー」
「どんだけ待たせんだよこの野郎」
「待ち合わせまでそんなたってないじゃんー」
「おい、10分経ってっから。10分。」
「へいへーい」
「もールーズなやつだなー」
ヘラヘラ笑いながら俺の頭をわしゃわしゃと撫でる。
俺の目線より顔が上にあるこいつは
宮西建(みやにしたける)
ちょうど俺が中学にはいって、このマンションに引っ越してきたやつだ。
趣味が合い仲良くなって、唯一俺を「いっちゃん」と呼ぶ。
俺は宮西の宮をとって「ミヤ」と呼んでる。
お互いで呼び合ってるしいつもいるせいか、周りからは親友だって思われてる。
まあ1番お互いのことわかってるし、親友って自分でも思ってるけど。
中学三年間クラス一緒だし、同じ高校でさらにまた同じクラス。
そりゃあ、仲良くならないわけがない。
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