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7にしおりをはさみました!
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7
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黛side
あの事実を知って、何年の月日が経っただろうか?
俺はあの日を境に、黒子に一切連絡を入れることは無く、外には出ず家で過ごす日々が続いた
こんな俺を見たら、あいつは笑うのだろうか?
それとも、いっそのこと死んで欲しいと願っているのだろうか……
……あいつのことは諦めた
なのに、止められない思いが俺に侵食する
あぁ、どうか壊れるならいっそのこと殺してくれ
そう……、願った
俺の頭の記憶の中は、グルグル回せば回すほどあいつの事しかなかった
目頭にたまる涙は、やがてこぼれ落ち染みを1つ、二つと増えていく
自分がこんなにも黒子に惚れてることを思い知らされた
出来れば彼のそばにいたかった……
あの笑顔を隣で見たかった
関係が持てなくても、彼といたかった
今すぐ会いたい────
でも、俺は合う立場がない
俺のせいで黒子は赤司と付き合い、俺を手に入れるために黒子は利用された
あいつは深く胸に傷を負った
その傷は俺がつけたのも当然で……
¨ごめんな¨って言って許されることはない────
そしてこの日はそのまま眠りについた
運命の日が近づいてるとも知らずにー
俺は知らぬまま、あの事件当日の朝を迎える
いつもと同じように過ごしながら、珍しく昼間にお昼寝をする
眠りにつくと何故か、夢の中で黒子が出てきた
そして俺に何度も何かを伝える
俺は怖くなり、起きると全身に汗をかいてた
ドクドクと音を立てる心臓
この時、黒子になにか起こったのか?
嫌な予感しかしなかった────
俺は暫くしてから、水を飲みに行こうとたった時、突然着信音が流れる
画面を見ると¨高尾¨だった
俺は躊躇なく出る
「黛さん……、テッちゃんがっ
っ……テッちゃんが!!」
「高尾、あいつがどうした?!」
「……ッ嫌な予感がする!!
早くマンションに向かって!!
俺も今から向かうから」
「わかった……!」
俺は急いで黒子のマンションに走って向かった
20分後
「っ、ハァハァハァハァ」
息を整えながら、黒子の住んでいるマンションについた
俺はエレベーターに乗り、黒子の家の玄関の前につく
するとドアの前には既に高尾がいた
「黛さん!」
「高尾、あいつが死ぬかもしれないってどういうことだ?!」
「……さっき、テッちゃんが夢の中に出てきたんですよ
それで夢の中で、¨高尾くん、さようなら¨って言ったんです
嫌な予感しかしなくて、黛さんに電話したんです」
「俺も夢の中に出てきた
……何かを訴えてた」
「やっぱり、嫌な予感しますよね
とりあえず、インターホン押しましょうか」
「あぁ」
高尾がインターホンを鳴らす
ピンポーン
インターホンが響くが、人が来る気配がしない
高尾はもう1度押すが、出てこなかった
俺達は不審に思い、高尾がドアノブを捻ると鍵が開いてたのか、開いてた
俺達は恐る恐るドアを開き、中を除くと荒れてるのがわかった
靴を脱ごうとしたら、黒子と思われる靴と誰かわからないがもう一足が置かれてた
不審に思いながら、リビングの中に入ると俺達は目を見開いた
「……は?」
乾ききった俺の発した言葉が響いた
その光景は、物が壊され、ソファーが破かれ、テレビが割れて……
俺達は言葉が出なかった
だが、リビングを見たがここには黒子はいなかった
俺達は急いで、ほかの部屋を見ていくが見当たらなかった────
そして最後に残された部屋は黒子の部屋だった
俺達は黒子の無事を祈りながらドアを開ける
ガチャッ────
「ッ…………ど……しッ………………?」
「なん………………でッ?」
俺達はその後継に目を見開いた
その光景を見た瞬間俺は言葉を漏らしそのまま崩れ落ちながら涙が溢れでた
俺達の視界に映ったもの
黒子が机に伏せていてその手にはカッターが握られていた
そのカッターには、黒子と思われる血がベットリとついていて、座っている椅子からは『ポタッ、ポタッ』と落ち続ける赤い雫
そして、黒子の近くには何故か赤司がいて、彼の近くには血の海が出来ていた
「「…………」」
俺達は何も言葉がなかった
ただ彼らを見つめてるだけだった
俺達はハッと我に返り、すぐ救急車と警察を呼んだ
あぁ、世界はなんて残酷なんだろうか────?
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