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見分けのつかない双子にしおりをはさみました!
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見分けのつかない双子
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いつものように、双子の兄、華亥(かい)と2人で遊交室へと入った。
僕たち双子は、本当に良く似ている。
明るめの茶色の髪、少し垂れている瞳、高めの鼻と、ぷっくりとした唇。
どこを取っても、身長や体重さえも、ほぼ変わらない。
友人たちからは、声も聞き分けられないって言われている。
たぶん、僕の右目の下にある黒子を隠せば、両親だろうと見分けることは出来ないくらいに、そっくりだ。
部屋に入った僕らは、時間を短縮するためた、衣類を脱いで、タオルだけを腰に巻く。
2対1のセックスは、限られた時間の中で、あらゆる手間を省くことを求められる。
油断していたら、僕が挿れる前に、時間が来てしまうから。
たった数時間、遅く生まれただけなのに。
でも僕は、譲ってしまう。
何事も、華亥に先を譲ってしまう。
それは、小さい頃からの刷り込みによるものなのかもしれない。
奴隷が来るまでの暇潰しに、悪戯に、華亥は僕に口付ける。
僕は、嫌がる素振りも、進んでする素振りもせずに、ただ黙ってされるがままに、受け入れる。
どちらかというと、兄である華亥が僕に依存している。
華亥の瞳はいつも、奴隷を透かして僕を見ている。
もちろん僕も華亥を求めていない訳じゃない。
でも、いつも僕が”受け入れる側”なのは、少しだけ不満もある。
だからこうして、奴隷を【試供】して、知らずに溜まる僕のフラストレーションを吐き出しているのだ。
腹の中で2つに別れてしまった一卵性双生児の僕ら。
どこかで欠けた自分を補いたいと思っているのかもしれない…。
コンっと軽いノック音の後で、そろっと扉が開かれる。
入ってきた彼…ハロは、ぼさぼさのボブヘアの黒髪に、目元を包帯で覆っていた。
様子を探るように、少しだけ首を左右に振ったハロは、徐に口を開いた。
「お2人ですか?」
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