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キスは唇へにしおりをはさみました!
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キスは唇へ
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ふふっと小さく笑う僕に、ハロは、不思議そうに首を傾げた。
「僕の指が華亥にキスして、華亥の指がハロにキスした。だから、ハロの指は、僕に……」
クスクスと笑いながら、ハロの指を柔く食んだ。
爪に当たった前歯が、カツンと音を立てた。
ハロは、擽ったそうに、くすくすと笑いながら、手を丸めた。
唇に触れる華亥の指に、ちゅっとキスを落としたハロは、僕に顔を寄せる。
「キスは…、唇にして欲しいです」
ぺろりと、いつものように僕の唇を舐めるハロの舌。
「あんまり、煽るとまた、酸欠にしちゃうよ?」
小さく笑いながら、ちゅっとキスを落とす僕の唇を、ハロは、強請るように舐める。
ふわりと降りてきた華亥の手が、ハロの頭をくしゃりと撫ぜた。
「ハロは、キス……好きだね」
ははっと小さく笑った華亥に、くるりと振り返ったハロは、口元を綻ばせる。
「はいっ。騎亥さまの唇…、気持ちぃです」
照れたように笑うハロの唇に、華亥の唇が重なる。
じゅっと強く吸い込まれたハロの下唇は、ぴろっと伸ばされる。
「はぅっ……」
引っ張られた唇に、ハロが不思議な声を上げた。
ちゅぽっと音を立て、放たれた自分の唇に、ハロの舌が這う。
ちろっと出てきたハロの舌に、華亥の舌が触れる。
ちらりと舐められる感触に、ハロは、華亥に舌を差し出した。
「俺の唇も…、気持ちいい?」
くすりと笑った華亥は、差し出された舌を柔く食む。
「ぁい…。ひもち、いいれす……」
言葉を発しようとしても、食まれたままの舌では、上手く紡げない。
ハロは、自分の放った舌足らずな言葉に、くすくすと笑った。
お互いに笑い合いながら、幾度となくキスを交わす2人。
ハロは、放された舌で、華亥の唇をペロッと舐め上げた。
唇に、口端に、頬に、瞼に、チュッチュッと繰り返される、華亥の触れるだけのキスに、ハロは、くすくすと笑う。
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